家久君上京日記とは、島津家久(島津貴久の息子、中務の家久)が、薩摩(鹿児島県)から伊勢神宮(三重県)に参拝に行って帰る旅の道中記である。
その内容は、一人の若者としての島津家久その人の性格や、独り言が伝わってくるようなものである。
この旅の道中では、3年後の高城の合戦の複線となる出会いに関する記述があったり、
上方での織田信長や明智光秀との出会いの記述があったりと、非常に興味深い旅の記録である。
ちなみに、この旅行は天正三年のことであり、高城の合戦の3年前である。
あ、間違ってもこの『家久君上京日記』を、『いえひさくんじょうきょうにっき』って読まないでくださいね(笑)。
『いえひさぎみじょうきょうにっき』ですから。
家久公を呼ぶときには敬語で!敬語で!(笑)
【その一】
天正三年二月二十日
義久の許しを得て串木野を出発する
【その二】
天正三年二月二十三日
ついに島津氏勢力圏外の肥後(熊本)へ!
【その三】
天正三年二月二十七日
島津家久、山鹿温泉にて「まったり」する(笑)
【その四】
天正三年二月二十九日
島津家久、関所の役人にブチギレる!!
【その五】
天正三年三月一日
島津家久、運命の出会いを果たす!!♥
【その六】
天正三年三月四日
島津家久、霊場 英彦山の桜をめでる
【その七】
天正三年三月九日
島津家久、九州北部の諸将の城を見聞する
【その八】
天正三年三月十日
島津家久、小倉から船出して下関へ到る